【必見】12の法則と戦略でテクニカル・ギターが弾けるようなる本のレビュー・感想

こんにちは。
今回は、「12の法則と戦略でテクニカル・ギターが弾けるようなる本」というギター教則本のレビューと感想をまとめたいと思います。

内容について

まず、この教則本「12の法則と戦略でテクニカル・ギターが弾けるようなる本」の内容について説明します。
この教則本はタイトルからも分かる通り、「テクニカルギター」つまりリードギターのテクニックに重点を置いた教則本になっています。
速弾きはもちろん、スウィープやタッピング、レガート、ハイブリッドピッキングなどの高度なテクニックが詰まった内容です。

そこにお手本の演奏を収録したCDが付属し、それを聴きながら真似ていきます。

著者について

この教則本の著者は中村天佑さん(Twitter)で、洗足学園音楽大学を卒業した後、スタジオ・ミュージシャンやライブでのサポートギタリスト、ミュージックスクールの講師を務めています。
様々なコンテストでも受賞経験があり、第35・36回山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテスト(YAMANO BIG BAND JAZZ CONTEST)に国立音楽大学の「NEW TIDE JAZZ ORCHESTRA」として出場し2大会連続で最優秀賞を受賞、第26回浅草JAZZコンテストのバンド部門でグランプリを受賞、などの経験があるそうです。

レビュー

それでは、この教則本「12の法則と戦略でテクニカル・ギターが弾けるようなる本」のレビューを行っていきたいと思います。

まず、タイトルにも付けられた12の法則について、紹介していきます。

法則1:安定したオルタネイト・ピッキングの法則
法則2:ムダのない左手運指の法則
法則3:激しい弦移動を攻略する法則
法則4:ストレッチ・フレーズを弾きこなす法則
法則5:細かなテクニックを使った表情づけの法則
法則6:さらなる高速化を実現する法則
法則7:なめらかなスウィープの法則
法則8:タッピングを流麗にこなす法則
法則9:スムーズなレガートの法則
法則10:他指を取り入れて弾きこなす法則
法則11:オリジナル・フレーズを作るための法則
法則12:テクニカル・ギターを芸でとどまらせない法則

この12の法則それぞれに課題曲があり、さらにその課題曲のフレーズを詳しく掘り下げていく練習フレーズが用意され、12の法則をマスターしていくという形になっています。

12-guitar2

12-guitar3

TAB譜は余裕を持って掲載されていて、Kelly SIMONZさんの「超絶ギタリスト養成ギプス」のようにつめ込まれた形ではないので見やすいです。
課題曲はだいたい3・4ページくらいで、長すぎず短すぎずの程よい長さだと思います。

12-guitar4

12-guitar5

課題曲の後の練習フレーズではページの上半分で文章と図や画像を使った説明があり、下半分に2つの練習フレーズがある形です。

良い点

この教則本の良い点は、課題曲がひとつの曲として完成度が高いことです。
ギターの教則本ではスケールをなぞったような機械的なフレーズも多いですが、この教則本の課題曲はしっかりとしたメロディがあり、そこにテクニックが加えられているという形が多いので、自分がその曲を弾くために練習しているということが感じられます。
それは達成感を感じることですし、それがモチベーションにも繋がります。

2つ目は、法則ごとに課題となる奏法がはっきりとしていて、それだけに集中して取り組めるようになっていることです。
法則のタイトルからも分かる通り、運指だったり、ストレッチフレーズだったり、スウィープだったり、ピッキングだったりとその法則ごとで鍛えるべきことがはっきりとしているので、自分に足りない部分をピンポイントで修練することができます。
必要ない部分はやらなくてもいいので、効率的に上達することが出来ます。

悪い点

この教則本の悪い点は、どうやって弾くかの説明が足りないことです。
テクニカルギターに憧れ始めたとしても、初めはピッキングも速く出来ないでしょうし、運指もどうすれば良いのかわからなかったりすると思います。
しかし、この教則本では課題曲とそれに出てくるフレーズの難易度を下げた練習フレーズを用意するだけで、どうすればそのフレーズが弾けるようになるかの説明が欠けています。
ピッキングのダウン・アップや、押さえる指などの説明も簡単に入る程度で不十分だと感じられました。

2つ目は、難易度設定が曖昧だということです。
この教則本は「12の法則と戦略でテクニカル・ギターが弾けるようなる本」というタイトルですが、法則1からそれなりの難易度の課題曲が出てきます。
リードギターを練習し始めて間もないという方にはとうてい弾けないフレーズが殆どなので、そういった方に対して誤解を与えてしまうと思います。
難易度としては、初心者をぬけ出すくらいの方や中級者以上の方におすすめの内容になっていると思います。

演奏動画を紹介

Youtubeなどに、この教則本の課題曲を演奏している動画がアップロードされているので、その中からいくつか上手い演奏を紹介します。

法則5のアーミングを活かした課題曲です。

 

法則9のレガートフレーズを活かしたフュージョン系の課題曲です。

 

法則7のスウィープフレーズの課題曲です。ご本人の演奏です。

 

法則8のタッピングフレーズが満載の課題曲です。こちらもご本人の演奏です。

感想

最後に、この教則本「12の法則と戦略でテクニカル・ギターが弾けるようなる本」を実践してみての感想を述べたいと思います。

この教則本はどちらかと言うとギターインスト曲集としてとらえたほうが良いのかもしれません。
曲自体は普段弾かないようなフレーズや曲調のものもあり、自身の演奏スタイルのマンネリ化を防ぐことに一役買ってくれます。
その為、ある程度技術もあり、自分が弾くジャンル以外のフレーズも手っ取り早く習得したいという方におすすめです。

私は普段親しみのないフレーズなどでいい練習になりました。
全ての方におすすめできる教則本ではないですが、買ってみる価値はある教則本だと思います。
店頭で内容を確認できる方は是非見てみて下さい。

教則本

Posted by 96


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